読む本リスト

レポートを書くために本を読んでいると、当然ながらさまざまな文献に出会う。そうすると読みたい本が次から次へと出てきて、きりがない。しかしレポートに追われて読むことができない。つらい……! 俺、今月中に十本レポート書けたら、めいっぱい本よむんだ……(死亡フラグ

というわけで読みたい本、てか、読む本メモ。

言葉の錬金術―ヴィヨン、ランボー、ネルヴァルと近代日本文学
 

ヴィヨン、ランボー、ネルヴァル。フランスの三詩人を坩堝として、太宰治小林秀雄中原中也石川淳富永太郎芥川龍之介井伏鱒二らが行った「言葉の錬金術」に立ち会う書。

めっちゃ面白そうである。しかし富永太郎さんだけ知らない。てか「坩堝」なんて読めないよあたしゃ……るつぼ、である。るつぼ! 自分のことばにしたい!

死霊(1) (講談社文芸文庫)

死霊(1) (講談社文芸文庫)

 

 埴谷雄高を読みたいわけですが、どれから手を付けていいものかよくわからず、やはり代表作のこちらからかな、と。埴谷氏は、三島由紀夫吉本隆明に高く評価されつつ、蓮實重彦にけちょんけちょんに云われてるということで興味深いです。

人生をどう生きますか?

人生をどう生きますか?

 

なんという胡散臭いタイトル。クリシュナムルティでなかったら絶対に読みたくない! と身構えてしまうあたり、わたしもまだまだである。……とおもったら原題そのまんまやないけ。単にわたしのこころが歪んでいるのだった。うーむ。

 

三教指帰 (中公クラシックスJ16)

三教指帰 (中公クラシックスJ16)

 

さんごうしいき、と読みます。空海せんせい(ラブ!)が24歳のときに書いた本で、三教とは道教儒教、仏教のみっつの教えのこと。これは買わねばなるまい……でも全集に入ってるし、いずれ全集で買うからいいかなー。いや全集は持ち歩くのきついし新書は便利だよな……と悩んでいる。

 

世界文学のフロンティア〈1〉旅のはざま

世界文学のフロンティア〈1〉旅のはざま

 

 これ面白そうなシリーズ! 集めたい! ちょっとマニアックな人選っぽいのがグッときます。いや、わたしが無知なだけかもしれないけど。ツウ好みなのか。いや、みんなご存じなひとなのか。以下、収録されてる作品の一部。

帰郷の苦悶/四方田犬彦
カントーズ 72・73・74エズラ・パウンド
ヴィエロポーレ、ヴィエロポーレタデウシュ・カントル
塵、都会、死ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
黄金時代E.M.シオラン
赤薔薇・白薔薇張愛玲
女郎遊び莫言
『詩集』よりウンベルト・サバ 
欲望のオブジェスーザン・スチュワート
蕩尽された未来の後に沼野充義
死者の百科事典ダニロ・キシュ
海岸のテクストガブリエル・ガルシア=マルケス
最後の涙ステーファノ・ベンニ
一分間スタニスワフ・レム
災厄を運ぶ男イスマイル・カダレ
ユートピア・奇跡の市ヴィスワヴァ・シンボルスカ
ゆるぎない土地ヴォルフガング・ヒルビッヒ
魔法のフルートボフミル・フラバル
かつて描かれたことのない境地 残雪コサック・ダヴレート
アナトーリイ・キム ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざしエステルハージ・ペーテル
金色のひもアブラム・テルツ

 ヒェー! ガルシア・マルケスしか知らないィー!

小林秀雄全作品〈26〉信ずることと知ること

小林秀雄全作品〈26〉信ずることと知ること

 

 小林秀雄……むずかしいんだよね。しかもハマると時間もお金もすげーかかるよ絶対。ウィトゲンシュタインのこと勉強していて行き着いたひとだし、なんとなくこのひとを読まずには死なない気がする。「あー、このひとにたどり着いちゃったか、ついに」みたいな気持ち。知らんひとなのに……

 

夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録

夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録

 

 読まねばならぬ本。フランクルの講演集も併せて読みたいところ。読まずに死ねない本のうちの一冊だとおもう。すごい名作なんですってよ、奥さん。

 

天才 (岩波新書 青版 621)

天才 (岩波新書 青版 621)

 

 よく知らないけどおもしろそうなので、息抜き的に。

 

哲学の三つの伝統 他十二篇 (岩波文庫)
 

 これもよくわかんないけど面白そう。このへんは文献に出てきて、おもしろそうだなーって手帳にとりあえずメモったんだけど、どういう内容でどのへんに惹かれてメモったのかとかは正直ぜんぜん覚えていないのであった……

 

善の研究
 

西田幾多郎、わたし絶対すきだとおもうわ。でも「日本一難解と評される」らしいよ。絶対わかんないよね、そんなの。賭けてもいいよ、絶対にわからないよ。

ちなみにちょっとやさしめなやつは別のやつで、それの商品説明がこちら。

考えに考え抜き、自分の底を突き破った先にあるものは―。世の不条理、生きる悲しみ、人生のさだめなどを、歩きながら沈思黙考し、「日本人の哲学」を誕生させた西田幾多郎。自分であって自分でなくする「無私」とはどんな思想なのか。その根源にある「無」とは何か。純粋経験、理性と精神、死と生、論理と生命、根本実在…難解な言葉をかみくだき、「西田哲学」の沃野を、稀代の思想家が柔らかな筆致で読み解く至高の論考。

 

大森荘蔵セレクション (平凡社ライブラリー)

大森荘蔵セレクション (平凡社ライブラリー)

 

このひとも、面白そうだけどめっちゃ難しそう。たぶんこのあたりのひとは、わたしにはまだ早いだろうなーと感覚的におもう。もう40歳になるのに……いままでいかに勉強してこなかっただわ……。大学で一生懸命勉強して、賢くなったら読みたいです。(小学生の作文みたい)

 

死を想う―われらも終には仏なり (平凡社新書)

死を想う―われらも終には仏なり (平凡社新書)

 

 くう、伊藤比呂美との共著があったとは! 水俣病を扱った「苦海浄土」が代表作とのことで、まずはそこから読む。これはたぶん相当きついので、余裕のあるときでないと引っ張られる予感。ことばがすごいひと。伊藤比呂美もそうだけど。

 

多読術 (ちくまプリマー新書)

多読術 (ちくまプリマー新書)

 

 文献調べててわからないことがあったときグーグル検索したら、このひとの千夜千冊が出てきて、すごくおもしろかったので。ここヘミングウェイ)の一番下に、このひとの詠んだ歌が載ってるけど、ぐっときた。ちなみに、最初に見つけてオッとおもったのはここロラン・バルト)。ロラン・バルト好きだし面白いけどすげえ時間かかるよう、当たり前だけど!


世の中知らないことばっかりだなー。でも、最近知った「本を読むことで、無知を未知に変えることができる」というフレーズが好きで、その通りだなとおもう。既知ではなく、未知。どこまでも知らないことばかりで、うれしいなあとおもうのです。

さ、レポートの続きに戻ろうっと。