HSP!
今日、読んでいる本『殺人者はいかに誕生したか』に出てきた殺人者について調べてたら、HSP(Highly Sensitive Person)という遺伝特性について知ってしまったでござる。
殺人者はいかに誕生したか: 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く (新潮文庫)
- 作者: 長谷川博一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/03/28
- メディア: 文庫
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HSPは直訳すると「とても敏感」とか「高度に感受性が高い」ひと。 アメリカの心理学者エレイン・N.アーロン博士が提唱した概念で、 「匂いや音、一緒にいる人の気分など、周囲の微妙な変化を普通の人よりも敏感に感じ取る能力に恵まれ、創造性にも優れている」とのこと。アメリカで15~20%程度のひとが当てはまり、日本人ではもっと多いらしい。
で、これがまあドンピシャで、びっくらこきました。
以下、診断基準より当てはまるものについて。
1.自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
NO 部屋のカーテン替えた、とかには気づかない。ひとの気持ち(機嫌わるいなとか、なんかいいことあったなとか)には気づくほう。
2.他人の気分に左右される
YES 特に親の気分にはとても左右されます。
3.痛みにとても敏感である
基準がわからないのでなんとも云えないなー。敏感だけど強い気がする。
4.忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
これも、忙しいの基準がわからない……。というか普通そうなのでは? 実際にできるかは置いといて。
5.カフェインに敏感に反応する
YES カフェインの錠剤(規定量の半分)で吐いたことがある。ブラックコーヒーや紅茶のストレートは強すぎて飲めない。
6.明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
YES 救急車なんかの大きい音が通ると胸が潰れそうになるのもそれか! 集合体恐怖症なのも関係あるのかしら。
7.豊かな想像力を持ち、空想に耽(ふけ)りやすい
YES 犬の散歩中や入眠時は1,2時間空想の中。空想たのしいだいすき。
8.騒音に悩まされやすい
YES パチンコ屋がダメで、トイレを借りに入っただけでも息が詰まる。物音が気になって眠れないことが多い。あと騒音じゃないけど、モスキート音に気づかないひとが多くてびっくりする。
9.美術や音楽に深く心動かされる
YES 誰でもそうなんだとおもってたらそうでもないらしい。
10.とても良心的である
YES それも関係あるのかー! 電車でお年寄りに席を譲らないとつらい気持ちになるのもそのせいなの……?
11.すぐにびっくりする(仰天する)
ちょうYES 面白がられてびっくりさせられるんだけど本当にこわい。お化け屋敷には入れない。同伴者にどうしてもって云われ3歳からOKっていうお化け屋敷に入って、途中で前に進めなくなってUターンして入口から出たことがある。あとネットで動画の途中に急にホラーシーンが挟まってるやつを一度観たことがあって、パニックになりしばらく何もできなくなった……。
12.短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
NO あんまりそういうことがないけど、仕事なら大丈夫だなー。
13.人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく (たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
YES これ、わからないひとのことが本当に理解できなかった。
14.一度にたくさんのことを頼まれるがイヤだ
これも基準がよくわからん。あと理由による。けど、まあNOかなー。
15.ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける
YES 手帳やスマートフォンにメモを取るようになって少しずつ忘れ物や物忘れは改善されたようにおもいます。
16.暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
ちょうYES! 昨日も息子と「こわい映画ってなんで世の中にあるんだろうね」と話していたところです。
17.あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
これもよくわからない……あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こる、ってことって、そんなになくないか?
18.空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
ちょうYES!! これ低血糖の症状だとばかり思って、そうなったら飴やチョコを口に入れるとか、低血糖に効くサプリを飲んだりしたのに全然治まらないから疑問だったんだ……HSPのせいだったんだね!
19.生活に変化があると混乱する
NO 変化の多い人生なので慣れてる。
20.デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
YES 牛丼屋や定食屋のお味噌汁が濃くて飲めない。カップラーメンを食べるときはお湯の量を増量する(濃くて飲めないから)。こどもの持ってる音の鳴るおもちゃが苦手で、同じ部屋では鳴らさないでくれと頼むことも(特に生理前)。
21.動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
最優先してるかどうかはわからんなー。避けてはいるけど、ふつうに。
22.仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
NO 仕事では関係ない。仕事以外の場では、ひとに観られることが極端に苦手。
23.子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」 とか 「内気だ」 と思っていた
知らんわ。親に訊いてみようっと。まあたぶん「覚えてない」って云われるんだろうけど。
まあ、こうして見ると、そんなにスゲー当てはまるっつーわけでもないんですが、「お腹がすくと身体が震えてふらふらになる」「びっくりすることや大きな音に極度に弱い」「カフェインで吐く」「ジャンクフードが好きなくせに味付けの濃いものが嫌い」「声のでかい人が苦手」「世間話(意味のない会話)が騒音にしか聞こえない」みたいな、自分の中で不思議だったことが明らかになってすっげえスッキリしました。やった! あと「空気を読むのが得意」ってのもきっとこれだよね。
ちなみにHSPの女性が非HSPの男性と離婚したことについて書いていたこのブログに、ものすっごーーーく共感しました。この方は「HSPのひとはいろんなことに『気付く』から文句が多くなる」とも書いていて、おおおおなるほど!!! とまたまた納得。そうなのよ、気づいちゃうのよ、イライラするのはさ、鈍感なひとたちのことがわからないのよ……。そして彼らはわたしのことがわからない。お互いに分かり合えないんだから、なるべく近づかないほうがいいんだろうなあ、とおもったりします。鈍感なひとのやることなすこと云うことに、いちいちカリカリしてるのって、お互いのためによくないよね……。わからないなりに想像力を駆使して思いやれればいいのだが、経験上思い遣りのこころが強い鈍感なひとは少数派だし、そういう素敵なひとはわたしと一緒に暮らしたりはしません……。
アーロン博士のメッセージも見つけました。
HSPは障害ではなく持って生まれた特性である。ほかのひとより微妙なことに気が付き、容易に圧倒される。そして、引っ込み思案で怖がりで神経質なのは生まれ持ったものではない……!(大事なことなので太字にして下線まで引きました!)
いやー……ほんとかよ? 生きていくのがけっこう大変なくらい神経質だけど、これは後天的なものなの? だいじょぶ?
とりあえずアーロン博士の本を読んでみようとおもいます。たのしみ!