読む本リスト
レポートを書くために本を読んでいると、当然ながらさまざまな文献に出会う。そうすると読みたい本が次から次へと出てきて、きりがない。しかしレポートに追われて読むことができない。つらい……! 俺、今月中に十本レポート書けたら、めいっぱい本よむんだ……(死亡フラグ)
というわけで読みたい本、てか、読む本メモ。
ヴィヨン、ランボー、ネルヴァル。フランスの三詩人を坩堝として、太宰治、小林秀雄、中原中也、石川淳、富永太郎、芥川龍之介、井伏鱒二らが行った「言葉の錬金術」に立ち会う書。
めっちゃ面白そうである。しかし富永太郎さんだけ知らない。てか「坩堝」なんて読めないよあたしゃ……るつぼ、である。るつぼ! 自分のことばにしたい!
埴谷雄高を読みたいわけですが、どれから手を付けていいものかよくわからず、やはり代表作のこちらからかな、と。埴谷氏は、三島由紀夫や吉本隆明に高く評価されつつ、蓮實重彦にけちょんけちょんに云われてるということで興味深いです。
- 作者: ジッドゥクリシュナムルティ,Jiddu Krishnamurti,大野龍一
- 出版社/メーカー: コスモスライブラリー
- 発売日: 2005/10
- メディア: 単行本
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なんという胡散臭いタイトル。クリシュナムルティでなかったら絶対に読みたくない! と身構えてしまうあたり、わたしもまだまだである。……とおもったら原題そのまんまやないけ。単にわたしのこころが歪んでいるのだった。うーむ。
さんごうしいき、と読みます。空海せんせい(ラブ!)が24歳のときに書いた本で、三教とは道教、儒教、仏教のみっつの教えのこと。これは買わねばなるまい……でも全集に入ってるし、いずれ全集で買うからいいかなー。いや全集は持ち歩くのきついし新書は便利だよな……と悩んでいる。
これ面白そうなシリーズ! 集めたい! ちょっとマニアックな人選っぽいのがグッときます。いや、わたしが無知なだけかもしれないけど。ツウ好みなのか。いや、みんなご存じなひとなのか。以下、収録されてる作品の一部。
帰郷の苦悶/四方田犬彦
カントーズ 72・73・74/エズラ・パウンド
ヴィエロポーレ、ヴィエロポーレ/タデウシュ・カントル
塵、都会、死/ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
黄金時代/E.M.シオラン
赤薔薇・白薔薇/張愛玲
女郎遊び/莫言
『詩集』より/ウンベルト・サバ
欲望のオブジェ/スーザン・スチュワート
蕩尽された未来の後に/沼野充義
死者の百科事典/ダニロ・キシュ
海岸のテクスト/ガブリエル・ガルシア=マルケス
最後の涙/ステーファノ・ベンニ
一分間/スタニスワフ・レム
災厄を運ぶ男/イスマイル・カダレ
ユートピア・奇跡の市/ヴィスワヴァ・シンボルスカ
ゆるぎない土地/ヴォルフガング・ヒルビッヒ
魔法のフルート/ボフミル・フラバル
かつて描かれたことのない境地 残雪/コサック・ダヴレート
アナトーリイ・キム ハーン=ハーン伯爵夫人のまなざし/エステルハージ・ペーテル
金色のひも/アブラム・テルツ
ヒェー! ガルシア・マルケスしか知らないィー!
小林秀雄……むずかしいんだよね。しかもハマると時間もお金もすげーかかるよ絶対。ウィトゲンシュタインのこと勉強していて行き着いたひとだし、なんとなくこのひとを読まずには死なない気がする。「あー、このひとにたどり着いちゃったか、ついに」みたいな気持ち。知らんひとなのに……
- 作者: V.E.フランクル,霜山徳爾
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1985/01/22
- メディア: 単行本
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読まねばならぬ本。フランクルの講演集も併せて読みたいところ。読まずに死ねない本のうちの一冊だとおもう。すごい名作なんですってよ、奥さん。
よく知らないけどおもしろそうなので、息抜き的に。
これもよくわかんないけど面白そう。このへんは文献に出てきて、おもしろそうだなーって手帳にとりあえずメモったんだけど、どういう内容でどのへんに惹かれてメモったのかとかは正直ぜんぜん覚えていないのであった……
西田幾多郎、わたし絶対すきだとおもうわ。でも「日本一難解と評される」らしいよ。絶対わかんないよね、そんなの。賭けてもいいよ、絶対にわからないよ。
ちなみにちょっとやさしめなやつは別のやつで、それの商品説明がこちら。
考えに考え抜き、自分の底を突き破った先にあるものは―。世の不条理、生きる悲しみ、人生のさだめなどを、歩きながら沈思黙考し、「日本人の哲学」を誕生させた西田幾多郎。自分であって自分でなくする「無私」とはどんな思想なのか。その根源にある「無」とは何か。純粋経験、理性と精神、死と生、論理と生命、根本実在…難解な言葉をかみくだき、「西田哲学」の沃野を、稀代の思想家が柔らかな筆致で読み解く至高の論考。
このひとも、面白そうだけどめっちゃ難しそう。たぶんこのあたりのひとは、わたしにはまだ早いだろうなーと感覚的におもう。もう40歳になるのに……いままでいかに勉強してこなかっただわ……。大学で一生懸命勉強して、賢くなったら読みたいです。(小学生の作文みたい)
くう、伊藤比呂美との共著があったとは! 水俣病を扱った「苦海浄土」が代表作とのことで、まずはそこから読む。これはたぶん相当きついので、余裕のあるときでないと引っ張られる予感。ことばがすごいひと。伊藤比呂美もそうだけど。
文献調べててわからないことがあったときグーグル検索したら、このひとの千夜千冊が出てきて、すごくおもしろかったので。ここ(ヘミングウェイ)の一番下に、このひとの詠んだ歌が載ってるけど、ぐっときた。ちなみに、最初に見つけてオッとおもったのはここ(ロラン・バルト)。ロラン・バルト好きだし面白いけどすげえ時間かかるよう、当たり前だけど!
世の中知らないことばっかりだなー。でも、最近知った「本を読むことで、無知を未知に変えることができる」というフレーズが好きで、その通りだなとおもう。既知ではなく、未知。どこまでも知らないことばかりで、うれしいなあとおもうのです。
さ、レポートの続きに戻ろうっと。